生涯在食。

住み慣れた町で一緒に暮らす。

いつまでも外食できる町づくり①

老健や特養などの施設に入所されている方が、ご家族と外出され、出先でおいしいものを召し上がって帰ってこられることがあります。

では、施設でミキサー食を食べている方の場合、施設の外では何を食べればいいのでしょうか。ヨーグルト?プリン?せっかく外食するのですから、もうちょっと普段食べられないようなものを、楽しんで食べてきてもらいたいですよね。かといって、かつ丼とかステーキを無理して食べるのは避けてほしいところです。

 お家で生活されている方も、ご家族が本人に気兼ねして好きなものを食べるのを控えていたり、これまでのように気軽に外食できなくなってしまったり、というお話を時々伺います。

 さて、こうした悩みを解決するために、厚生労働省が音頭をとって作られている<摂食嚥下関連医療資源マップ>

http://www.swallowing.link/

というものがあります。これはもともと、嚥下障害の治療を受けられる病院や老健などを日本地図上にマッピングしようというプロジェクトでしたが、嚥下障害に対応してくれるレストランとかものせちゃおうよ、ということに最近なりました。

 では、市川市船橋市にそういうレストランはあるのでしょうか。上記<摂食嚥下関連医療資源マップ>上では・・・残念ながら0件です。じゃあ千葉県内ではどうでしょう。3件ヒットします(2017年12月16日現在)。うち1件は、皆様よくご存じの東京ディズニーランドです。

 ディズニーランドの中にあるいくつかのレストランでは、ペースト対応・刻み対応に応じてくれるのです。嚥下障害のあるお子さんたちはもちろん、嚥下障害のあるおじいさん・おばあさんも、お孫さんと一緒に食事を楽しむことができるのです。さすがディズニーランド!

 でも、ディズニーランドくらいしか選択肢がないのも、なんかさみしいですよね・・・

 市川市内や船橋市内で、嚥下障害のある人も気軽に外食出来るようなお店があるといいなあ、と思っています。実は潜在的には結構あるんじゃないか、とも思っています。この続きは、また次回に。